クライマキナはクソゲーなのか。ストーリーについてレビュー

クライマキナ

ゲーマーの皆さんこんにちは。

年末のSteamセールにて、私は『クライマキナ』を購入いたしました。

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『クライマキナ』といえば、『クライスタ』の系譜を継ぐフリューの作品。
巷では一定数、「クソゲー」との残念な評価も散見されるようでございます。

しかし私は、スクウェア・エニックスの『鬼ノ哭ク邦』など、いわゆるB級と称される作品を深く愛する者。
世に蔓延る“酷評”は、時に真価を覆い隠す薄霧に過ぎぬことを、幾度も見て参りました。

そもそも私はPS4にて『クライスタ』をトロコンした身。
ゆえに、『クライマキナ』の評判を耳にしてからというもの、心の奥底がざわつき、どうにも気になって仕方がなかった人生。

そしてこのたび、天命の導きによりそれを確かめる機会が与えられました。
私は覚悟を整え、静かにコントローラーを握り、クライマキナの世界へと身を投じたのでございます。

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結果は──言うまでもありません。
当然のごとく、私は素晴らしいゲーム体験を得ました。

本稿では、この『クライマキナ』という佳き作品を、同胞たる皆さまへ紹介いたします。

機械の少女が「人間」を問う。アクションRPG

『クライマキナ / CRYMACHINA』は、フリューというゲーム会社が贈る完全新作のアクションRPGです。

フリューは、2018年に『CRYSTAR -クライスタ-』という同系統のアクションRPGを発売してます。

クライマキナ OP

クライマキナでは人類が滅亡した遠い未来を舞台に、「本物の人間」になろうとする機械の少女たちの戦いと葛藤が描かれます。
美麗なビジュアルと、切なくも重厚なシナリオが融合した本作が、どのようなゲームなのかを詳しく紐解いていきます。

1. 「人間」を定義し直す、異色のディストピア物語

物語の舞台は、人類が死滅してから数千年後の宇宙。
精神再生プラットフォーム「エデン」では、人類の再興を目指す自己進化機械たちが活動を続けています。
主人公・レーベンは、21世紀に病死した少女の記憶を持つ「E.V.E(イヴ)」。彼女は、人類再生の鍵を握る「神機」の一体・エノアに導かれ、過酷な戦いに身を投じることになります。

クライマキナ

本作の核心にあるのは、**「人間とは、どこからが人間なのか?」**という哲学的な問いです。

機械の体を持つ彼女たちが、家族のように寄り添い、時には残酷な現実に直面しながら「人間」としての資格を証明しようとする姿は、多くのプレイヤーの胸を打ちます。

2. スタイリッシュなハイスピードバトル

ゲームサイクルは、拠点となる「箱庭」で少女たちの交流を楽しみ、ミッション形式で「エデン」の各ステージを攻略していくという流れで進みます。

戦闘は3人(+サポート1人)のキャラクターを切り替えながら戦う3Dアクション。
本作のバトルを象徴するのが、背後に浮遊する武装「眷属(けんぞく)」です。

  • ジャスト回避とパリィ: 敵の攻撃を紙一重でかわし、強力なカウンターを叩き込む爽快感。
  • カスタマイズ要素: 敵から奪った「眷属」を付け替え、自分好みの兵装で挑むハクスラ的な楽しみ。 アクションが得意な人には緊張感のある戦いを、苦手な人でも派手なエフェクトと直感的な操作で「強者感」を味わえる設計になっています。

3. 「ティーパーティー」が彩る、美しくも儚い日常

殺伐とした戦いの合間に描かれるのが、拠点での「ティーパーティー」です。
ここでは、少女たちが紅茶を飲みながら他愛もない会話を交わします。
しかし、この何気ない日常シーンこそが、シナリオの重みを引き立てる重要な装置です。

彼女たちが抱く「死」への恐怖や、仲間への依存、そして「愛」といった感情が丁寧に描写され、物語の結末に向けてプレイヤーの感情移入を加速させます。

この作品は単なる「美少女アクション」にとどまらない、非常に哲学的でエモーショナルな物語が核となっています。

『クライマキナ』のストーリーが心に刺さる3つの理由

1. 「本物の人間」を目指す、機械の少女たちの切実な願い

物語の舞台は、人類が滅亡してから数千年後の世界。
機械の少女たちが「本物の人間」として再生するために、過酷な運命に立ち向かいます。

「人間とは何か?」「魂はどこに宿るのか?」という重厚なテーマが、彼女たちの葛藤を通じて描かれます。
単なるSF設定ではなく、「愛されたい」「認められたい」という非常に人間臭い感情が物語を動かしていくため、プレイヤーは深く感情移入してしまいます。

2. 「家族」のような絆と、壊れそうなほど繊細な関係性

メインキャラクターであるレーベン、エノア、ミコト、アミの4人の関係性が本作の大きな見どころ。
拠点でのお茶会(ティーパーティー)など、穏やかな日常シーンがあるからこそ、戦いの中での絆や、お互いを想うがゆえの苦悩が際立ちます。

クライマキナ

「尊い」と一言では片付けられない、危うくも美しい愛の形が丁寧に描写されています。

3. 久弥直樹氏が描く、美しくも残酷な世界観

シナリオを担当するのは、『Kanon』などで知られる久弥直樹氏。 彼の持ち味である「切なさ」や「叙情的な筆致」が、今作でも遺憾なく発揮されています。
光り輝く希望だけでなく、目を背けたくなるような絶望や孤独も描かれるため、物語の後半に畳みかける展開のインパクトは凄まじいものがあります。

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評価が分かれるアクションについて

『クライマキナ』のストーリーや世界観が絶賛される一方で、アクション部分については「単調」「惜しい」という声も少なくありません。
具体的にどのような点が評価を分けているのか、主な要因を整理しました。

クライマキナ

1. 手触りは良いが、戦略の幅が狭い

操作自体は非常にキビキビとしていて、ジャスト回避やパリィが決まった時の爽快感は抜群です。
しかし、ゲームが進んでも「回避してコンボを叩き込む」という基本サイクルの変化が少なく、中盤以降は作業感を感じる。

2. ステージ構造と敵のバリエーション

ハック・アンド・スラッシュの要素を取り入れてはいるものの、ステージの構造がシンプルで使い回しの敵キャラクターが目立つ。
探索の楽しみよりも「次のストーリーを見るための関門」という印象が強くなりがち。

クライマキナ

3. レベルデザインの極端なバランス

一部のボス戦で急激に難易度が上がったり、逆にレベルを上げすぎるとゴリ押しできてしまったりと、アクションゲームとしての「駆け引き」の調整が少し大味な部分がある。


それでも「アクションがあってこそ」と言える理由

アクション面の不満点はありつつも、それがゲーム全体の価値を損なうわけではありません。

クライマキナ
  • 「物語を体験するため」のスパイス 本作の本質は「アクションゲーム」というより、**「最高のアクション演出を伴う群像劇」**です。派手なエフェクトや覚醒演出は、彼女たちの感情の爆発を表現する手段として非常に機能しています。
  • カジュアル層には遊びやすい 複雑なコマンド入力が不要なため、普段アクションをあまり遊ばない人でも、スタイリッシュに戦う少女たちの姿を堪能できます。
アクションを「目的」にすると厳しい

本格的なコンボアクションや奥深いハクスラを期待すると肩を透かされるかもしれません。しかし、「この物語を自分の手で進めている」という没入感を得るためのツールとしては、十分に役割を果たしています。

まとめ:これは、愛に飢えた機械たちが紡ぐ「愛」の物語

『クライマキナ』は、スタイリッシュなアクションの裏側に、剥き出しの感情が詰まった物語を秘めています。
最後までプレイした時、タイトルの「クライマキナ」という言葉に込められた意味を知り、きっと多くのプレイヤーが震えるはずです。

クライマキナ

本作は忘れられない一作になるはずです。
切なくも美しい「人間賛歌」と機械の少女たちが流す涙の理由を、ぜひあなたの目で確かめてみてください。

クライマキナが向いている人
  • 泣けるゲーム」を探している人
  • ディストピア世界でのSF設定が好きな人
  • キャラクター同士の深い感情のやり取りを重視する人
  • 「人間性」や「愛」といった哲学的なテーマに惹かれる人

感想

『クライマキナ』は、確かにアクションゲームとしての底の浅さや、単調さを指摘されております。
しかし、それを補って余りあるのが「世界観の美しさとシナリオの純度」です。
繊細なキャラクターデザイン、幻想的なサウンド、そして久弥直樹氏が手掛ける「喪失と再生」の物語。
これらが一つに溶け合い、唯一無二のプレイ体験を生み出しています。

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