Beast of Reincarnationで描かれる日本とクソゲーの未来

Beast of Reincarnation

クソゲーマーのみなさんこんにちは。
国選陰陽師のMです。

葉月、2026年も8月を迎えました。
我が国の安全と平和の影で国務に携わる多くの方々が、まさにこの時期、靖国参拝をはじめとする様々な外交や諸問題の渦中で難儀されておられることとお察しいたします。

そんな折、私自身も国を代表する神職という身として、過酷な「穢れ」と「命の巡り」を描いた作品『Beast of Reincarnation(ビースト・オブ・リンカネーション)』のストーリーを無事に完走いたしました。

実はコネで有難いご縁を持って挑ませていただきましたこの作品。
故に、この物語のレビューは信念と覚悟を持って、この神のブログに認めたいと思います。

このレビューはプロモーションを含みます。

荒廃した日本列島に息づく、二千年後の”生と死”の物語

『Beast of Reincarnation』の世界観は、二千年後の日本を舞台にしたゲームです。
かつて人類が築いた文明はすでに姿を消し、代わってAGI型のAIロボたちが支配する荒廃した大地が広がっているところに現実味がございましょう。
植物を操る力を宿した女性主人公と、どこか人懐こい妖怪犬――
この二人が寄り添いながら、南へと日本列島を旅していく道行きこそが本作のストーリーでございます。

Beast of Reincarnation グラフィック

グラフィックの雰囲気やBGMの音色には、『NieR』シリーズや『Stellar Blade』の面影が確かに感じられ香ばしさ満点。
然し、ストーリーの作り込みという点では、それらの作品よりも一歩踏み込んでいるように感じられました。

プレイヤーにマメにムービーで魅せる場面作りがなされておりますし、序盤に張られた伏線が終盤で丁寧に回収されていく構成からも、開発陣がストーリーテリングに並々ならぬ情熱を注いだ様子が伺えるのでございます。

Beast of Reincarnation

ただし、実際の画質面について、技術的な不足や作り込みの粗さが目立つように感じられました。
最近のAAAタイトルと肩を並べるほどではないものの、グラフィック設定については細かく調整できるようになっており、この点は評価できます。
それでもムービーシーンなど一部の場面には素晴らしい作り込みが見られるのですが、全体を通しては一昔前のPS4+α程度のレベルに感じられます。

さらに物語道中で流れる楽曲は心地よいのですが、インパクトがやや薄いです。
残念ながら記憶に残りにくい仕上がりでした。

Beast of Reincarnation ボス

とはいえ、それらの粗を差し引いたとしても、前途の通りにストーリー自体は伏線がしっかりと張られ、丁寧に作り込まれており、大いに楽しめました。
演出面での不足を補って余りあるほど、物語そのものの完成度は高いです。

ヴァイオレット

滅びゆく世界の中で、それでも歩みを止めない主人公と相棒の姿は、私なりに申し上げますと、どこか切なくも温かい読後感を残してくれる――まるで「映画ランボーの何とも云えない後味を思わせる」そんな物語なのかと存じます。

本作は2周目も楽しめる創りになっているのですが、魅せるストーリーが逆に致命的ともいえる欠点にもなってます。

それは「一度観たイベントにもスキップ機能がない」非常にテンポが悪いクソ仕様でございます。

ムービーやイベントをプレイヤーに見せたいという気持ちは判らなくもないですが、せめて2週目以降は任意の個所でスキップできるようにして欲しいものです。

戦闘システムとアクション ―― 相棒との連携は楽しいけれど、遅延とカメラが全てを台無しに

戦闘の基本は、パリィやジャスト回避で連携ゲージを貯めて、犬を操りスキルを発動するという流れになっているのです。
この相棒の犬が中々頼もしく、戦闘に彩りを添えてくれる存在で、一緒に戦っている感覚が素直に楽しいと感じました。

堂々と犬が敵の群れの真ん中を歩いているのにターゲッティングされないという違和感は、この犬は実は死んでいて霊体で実は主人公しか見えていなかったとかいう設定かも知れませんが、この辺はストーリーを進めると伏線なのか只の手抜きなのかが判るでしょう。

Beast of Reincarnation アクション

とはいえ、アクションそのものについては『Stellar Blade』の劣化版という印象が拭えず、まだまだ調整の余地があるように思われます。

戦闘

結構な頻度でボタンを押しても攻撃やパリィに操作遅延が発生し、死にゲー化している点がございます。
斬撃音などの効果音には確かな迫力があるのですが、斬った後の「重さ」が足りず、どこかスカスカとした手応えで、正にあの『クライマキナ』を思い出すクソ感触なのでございます。
もっとも、本作は刀をテーマにしているため、斬れ味の良さゆえに手応えが軽く感じられるのは、ある意味リアルな表現なのかも知れません。

そのため、戦闘でのゲーム体験は決して良好とは言えず、腕試しを求めるよりも、ストーリーを気軽に楽しむモードでのプレイが向いているかと存じます。

そして何より、カメラアングルの問題が本作の評価を大きく下げてしまっているのです。

これは3D酔いというレベルの話ではなく、戦闘中にカメラが全く関係のない方向へと強制的に振られてしまう現象で、まるでプレイ中にマウスが暴れたかのような感覚に陥ります。
このアングルの狂いが、ゲームの難易度を不必要なまでに押し上げてしまっているのでございます。

カメラワーク

気休めですがカメラやターゲッティング設定は全てOFFにした方が吉。

これらを理由に、戦闘アクションを『Stellar Blade』が100点とするならば、本作は40点程度というのが、私の偽らざる感想でございます。

このクソカメラのせいで「ソウルライク」ではなく、「ソウルカメライク」という新カテゴリを確立した事でしょう。

移動操作 ―― 髪を操る爽快な探索アクションにも惜しさが残る

移動面では、髪を使ったアクションが実に多彩に用意されているのです。
髪で空中に足場を作り出してそこを駆け抜けたり、髪の力を借りて高くジャンプしたり、さらには空中でワイヤーアクションのように髪を伸ばして移動したりと、実にバリエーション豊かでございます。
探索できる範囲や、できることの幅も広く、操作感そのものはとても良好。

ここが唯一、『NieR』シリーズや『Stellar Blade』にはない、本作独自のゲーム体験です。

Beast of Reincarnation 乱れ髪

ただ、髪で作った足場や不安定な場所を歩く際には落下しやすい仕様となっており、この点は人によってはストレスに感じられるかもしれません。

また、髪の力による跳躍力自体は確かなものがあるのですが、そのジャンプがほぼ垂直方向にしか伸びず、空中での軌道修正もほとんど利かないという点は、なかなかのマイナス要素かと思われます。

ジャンプ

二段ジャンプや、空中で前方へと移動できるようなスキルがあれば、探索の自由度がぐっと増したのではないかと感じた次第でございます。

キャラクター育成とマップ ―― 奥深い成長システムと、痛恨のミニマップ不在

育成面では、スキルツリーや装備強化といったカスタマイズ要素もしっかりと用意されており、じっくりと楽しめる作りになっているのです。

Beast of Reincarnation装備

主人公のエマと相棒の犬クゥとで、「装備」「スキル」「ステータス」がそれぞれ別々に管理されているため、育成の奥行きはなかなかのものかと存じます。

エマのスキルは、刀を用いた剣術系、髪の能力を拡張する系統、そして連携強化系と、大きく三つに分かれているのです。

一方のクゥのスキルは、奇襲やデバフといったサポート系が充実しております。本作は犬との連携を活かすことで敵を圧倒しやすくなる仕組みになっているため、クゥのスキルを優先して育てていくことをお勧めしたく存じます。

続いてマップについてでございます。
ボタン一つで全体マップを開ける手軽さがあり、視認性も良好で、野営地や未発見の探索ポイントまで一目で分かる親切設計となっているのです。
目標マーカーの設置も簡単で、探索中は大いに助けられました。

Beast of Reincarnation 全体マップ

しかしながら、ミニマップ機能が存在しないという点が、これらの良さを帳消しにしてしまっているのが惜しいところなのです。

全体マップの完成度が高いだけに、戦闘中や探索中にいちいちマップを開かねばならない手間はストレスに感じられるかもしれません。
あわせて、育成面ではエマとクゥの成長度合いを一画面で見比べられるステータス比較機能や、装備セットを複数登録して切り替えられるプリセット機能などがあれば、より快適な育成体験になったでしょう。

Beast of Reincarnation
Beast of Reincarnation 探索
Beast of Reincarnation

開発元について ―― ゲームフリークの新たな挑戦、未熟さの先にある可能性

本作は確かに、技術面やUX面での詰めの甘さゆえに、なんとも惜しい作品に仕上がってしまった感は否めません。
しかしながら、日本企業ならではの強みである「ストーリーの独自性」については、実に丁寧に作り込まれていたと感じました。

また、本作はゲームフリークがポケモンシリーズ以外の分野でゲーマーへ挑んだ、意欲的な挑戦作でもあります。
保守的というイメージを持たれがちな日本企業にありながら、このように新たな領域へ果敢に踏み出していく攻めの姿勢は、僅かにでも信念と覚悟に値します。
これは大変大いに評価されるべきかと存じます。

今回得られた数々の反省点を糧として、開発チームがさらに経験を積み重ね、次回作の製作へと繋げてくださることを切に願っております。

今はまだ未熟な部分が目立つとしても、経験を重ねていくことで、いずれ「ゲームフリークといえばポケモンとBeast of Reincarnation」と並び称されるような、二枚看板の未来もきっと夢ではないはず。

なお、ゲームフリークはこれまでも『ポケモン』シリーズを中心に据えながら、時折そこから離れた挑戦的な作品を手掛けてきた歴史があるのです。
今回の失敗も、そうした過去の挑戦の積み重ねと同様に教訓にされるのなら、次なる一手にも大いに期待が持てるのではないかと、私なりに感じている次第でございます。

Beast of Reincarnation フレームレート

みなさんも生粋のゲーマーであるならば、基本的にはクソゲーであっても、信念と覚悟のストーリー体験を求めてプレイされる事をお勧めいたします。

総評
  • ストーリー
  • 育成要素
  • イベントがスキップ不可でだるい
  • カメラワークがクソ

マイクロソフト
¥8,101 (2026/08/13 11:39時点 | Amazon調べ)